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『セブンパワーズ』 アレックス・ロビラ

Seven Powers
Seven Powers

この本は、「Good Luck」を読んでから、知った本です。

作者さんが同じで、私の好きな哲学が多く含まれるファンタジーの読み物で、

特に、今回のセブンパワーズの方は、最初から最後までファンタジー。

ファンタジーというのは、ある程度、映画や以前読んだ本、音楽などで、

自分なりのイメージがあるものだと思うんです。

その世界観をどう、読んでいる本とあわせていくか。

それが、ファンタジー本の大事なところだと思うんです。

そんな中で、この本で出てくる風景の表現は、美しくて面白く、
また、「あるある!」という体の状態の描写もあり、
途中で中断しても、入り込みやすいです。

また、本のカバーの裏に、主人公の旅する道が地図になっているのも、いいなって☆

絵にされると、やはり、思い出しやすい。
「あ、そうだ、ここで、こんなことがあって、こうなったんだ!」って♪

よく地図とか書いてあったりするのは、表紙の裏とかだったりしますよね。
でもこの本は、カバー裏だから、本を開いても見えないので、
先入観なしで読み始められるから、いいな、と思います。

哲学的なことが多く書かれているので、というか、心構えといいますか。

ためになる格言というか、がんばってみよう!!と思わせてくれるというか。

なんというか、私は、この本を自分の体験と照らし合わせて、じっくり読み進めたのですが、

一番、私の今とリンクしていたのが、「地下に住んでいるダーム」とのやり取り。

地下に住んでいるのに、地上にとてつもなく大きな塔を建造したダームたち、
その理由は、
「望むかぎり、どこまでも高くのぼっていけると証明したかったから。」
というもの。

これは、読みすすめていく中で、一番、胸に来る言葉でした。

その後、ダームたちの多大なる労力と忍耐、そして誇りを思いながら、主人公はその塔を上って行き、頂上に着き、情熱の素晴らしさを諭されるのです。

本を読んでいて、自分に近い部分の話は共感しやすいし、
心に引っかかりやすいと思うのです。

今回の主人公は、不安になりながら、迷いながらも進んでいく。
挫折しそうになって、また立ち上がる。
パターンといえば、パターンなのですが、
今思うと、そのパターンだからこそ、自分の中の主人公像を
繁栄させやすいのかな、とも思うのです。

そこに描かれている主人公も主人公なのだけれど、
そうじゃない、もっと、自分が思い描いた主人公も本の世界の中で生きていけるような、
行間のある、事細かにしていない隙間が、この本の魅力にもなるのかなって。

だから、この本、実は、もっと、もっと、面白く読めるんじゃないか、自分次第で、って、思うんです。

だから、本は、何度か繰り返し読むことで、発見、発展させられるから、面白いんですよね。

また、つまみ食いの形で読みたいと思います♪

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