「朝日のような人」
私の好きな人は朝日のような人です。
その人は決して明るい人ではないんです。
暗がりの中で、水を使って食器洗いをする。
目の前にある台所の電灯の明かりで、食器洗いする人。
寂しいとか、冷たいとか、思いながら、黙々と手を動かす。
目の前にある茶碗や箸を洗っては水で洗剤を落としていく。
もくもくと、ひっそりと、カチャンと音が鳴る。
その後ろ姿をみて、感動した。
なんでかわからない。
いつもある、その姿のはずなのに、今日はやけに感傷的だった。
抱きしめてあげたくなった。
朝日を待つように、夜の暗がりで、黙々と皿を洗う彼女を守りたいと思った。
どうしてだか、衝動的なものなのだろうに、
守ってやりたいと思った。
不思議だ。
いつもの風景。
やっていることはただの皿洗いだ。
それなのに、感謝とか、感動が胸の中を締め付ける。
朝日を待つあの人こそ、朝日のようだとおもった。
日の光が彼女から感じられる。
振り返ったら、どんな顔をしているだろう。
笑顔なのか、涙なのか、わからないけれど、
いつものなんてことない顔が振り返ってきて、夢から覚めた。
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出来たばかりの粗削りの作品ですが、
「読み物」として楽しんでいただければ。
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