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共同作業☆

お芝居は共同作業で出来ている。

(いろいろな解釈があると思いますが、私は)

演出家さんが役者の表現したいものをより魅せるようにしたり、

また、演出家さんはお客さんに観てもらってわかりやすいように、役者の動きを整理したり、

役者は台本から作者さんの表現したいもの、演出家さんの表現したいものを体現していく。

作家さんの描いたキャラクター、ストーリー、そこに、演出家さんの意図、

そして、役者は個々で感じたものを稽古場で出しあう。

そして、スタッフミーティングといって、

演出家さんを中心に、作家さん、舞台監督さん、制作さん、音響さん、照明さん、美術さん、など

スタッフさんたちは、舞台全体の世界観を練りあげていく。

もちろん、演出家さんから役者も世界観を理解する。

そうした、作り手が全員で一つのものを作っていく、

それぞれの役割は違えど、それぞれの仕事は違えども。

そして、時に、アドバイスをくださるんです。

「どこどこの照明ではこの位置に当てるから、この立ち位置の方がよく見えるよ。」

「ここの音楽はゆっくり入るから、セリフもゆっくりしたほうがいいよ。」

というように、意見をもらえることもあります。もちろん、演出家さんとのご相談は必要ですけれども。

こうやって、自分の分担とは別のことを担ったりすることがあります。

そうやって、作品をより良くするために、協力して作り上げていくんです。

それを、工場で仕事をしてきた友達の一人が、

「作業ノルマは決まってるんだから、誰が、どこの仕事を担当したって、いいじゃない。」

と話していたのを聞いて、私は、

「演劇も作品作りとしては、協力しあって作っているよなぁ。オフィスのお仕事でもプロジェクトとか
、目的がはっきりしているものは、協力するよね。」

と、思ったのでした。

人は一人じゃ生きていけないのと、同じように、仕事も協力することで、より良くなるものなんだろうなぁ、と、思った次第です。


こちらは、「WOMEN」の稽古場風景です。右にいらっしゃるのは、赤坂美穂さんです☆

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