『朝・出勤前90分の奇跡―人生を変える「早起き鳥人(アーリー・バーダー)」のすすめ』 野村 正樹
朝・出勤前90分の奇跡―人生を変える「早起き鳥人(アーリー・バーダー)」のすすめ
この本、1996年に発行されている本で、ちょっと古い本なんです。
なので、ちょっと格式張ったというか、聞きなれない言葉も出てきます。
でも、面白いのは、そういう「慣れない」ところ!
慣れない言葉はある意味で新鮮です。今まで使ってなかった知識の分野を紐解くことになります。
そして、この本では、朝の過ごし方が列挙されているんですけれど、その具体例に補足する形で、
例え話が使われたりするんです。
フランス料理のフルコースで真ん中に出てくる「口直し」のシャーベット。
私、まだ、フランス料理のフルコースって、食べたことないので、知らなかったです。
この例えは、本の中盤に出てくるのですが、
本書の中で、本を作るために話しあった経緯が掲載されているんです。
「本の中盤、読者の息抜き、という箇所になる」と言うようなことが書かれていました。
章が33ある本書ですが、それも読み手を意識した配列になっているんでしょうし、
各章ごとにも、起承転結があるんだろうなぁ、さすが作家さんだなぁ、と思いました。
こういう、相手を意識した作りは、演劇でも、ラジオでも、大切なことであり、
相手により楽しんでもらうために、相手の状態を想像することも大事だと思いました。
それから、話は変わりますが、
情報を得る場合、本ならば、手元に置いておけば、何度でも繰り返し読み返すことができますし、
飛ばし読みをしても、誰に咎められることもありません。
自分がその時に、どんな情報を得るかは、自分次第である、ということも、読書をする上で、
割り切ってもいいのかもしれない、と、思いました。