『恋愛小説家』
これは、今まで観てきた、恋愛物語とは大きく違いました。
全く、ストーリーが読めない。
展開が意外すぎて、とても新鮮でした。
観終わって振り返ってみると、主人公の小説家の変化がじんわりとわかる、凄いなと、思います。
人間はそんなに急に激変できるもんじゃないじゃないですか。
瞬発的に、発作的に、意外な行動に出ることはあっても、そうそう自分を変えることは出来ません。
きっかけのようなものがあっても、今まで生きてきた自分の習性とか、考え方などを、
変えて維持することって、かなり無理があると思います。
特に、これは、日常の物語ですから。
一歩前進しては、また、下がる、の繰り返し。
そうやって、徐々に自分を変えていけるものだと、思います。
そして、それが見事なまでに、出来上がっていて、素晴らしいと思います。
あと、この物語は、大人の恋愛物語なので、いろいろと、抱えているものがありながら、
言葉のやり取りがとても俊逸だと思います。
日本人のコミュニケーションと違い、海外の人たちのコミュニケーションの賜だなぁと、思います。
だから、ひねりのある言葉とか、興味が出てきますし、頭をひねる。
そして、会話のテンポがまた、一瞬の間とか、そういうのが、うま~く作られているんですよね!
さすが!!アカデミー賞獲得作品。
ジャンルとしては、ラブストーリーでも、キャラクターたちの持つ、事件や仕事や家庭事情など、
いろんな問題が含まれて進行していく物語が、穏やかながらも、厚みのある物語になっていて、
私は好きな作品です!!