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『何もいいことがなかった日は―Deep Blue』 似鳥 陽子

何もいいことがなかった日は―Deep Blue
何もいいことがなかった日は―Deep Blue(amazon.co.jp)

今日は久々に仕事先に本を持って行きました。

私は仕事の合間に読書をすると、

その世界観に入りきっちゃって、引きずってしまったりするので、

読書の時間は読書の時間。

という風に区切ることが多いのですが、

今日は、何度も読んでいる本を選んだので、それほど世界観を引きずることもなく、

お仕事はしっかりと出来ました。お仕事のお話はまた、後日(笑)

この本は、私が朗読したいと思えることがたくさん書かれているんです。

ポエムのような、短文の集まりになっているんですけど、

感情の表現がとても私の中にあるものと似ていると思える作品がいくつも出てくるんです。

なんとなく悲しくなったり、衝動的に壊したくなったり、ゆらゆら揺れる心の状態だったり・・。

私の心の中の感じを、すんなり言葉にして表してあるような、そんな本です。

自分の中にある臆病なところとか、さみしがりやなところとか、自暴自棄のようなつっけんどんなところとか、

ひとりぼっちは嫌なのに、ひとりぼっちがいいと思っていたりとか。

多分きっと、作者の人さんは、繊細な人。

私自身は繊細というよりは敏感な方だと思うけど。

自分のことでいっぱいいっぱいになってしまって、混乱することがあったりして、

そうして、失敗してしまったりして、落ち込んだり、後悔したり、

はっきりしているところと、曖昧なところがあって、そのことで悩んだり、

実はとっても複雑怪奇!! 私自身は、とっても扱いづらいと思ってる。

気分屋だなぁって、思う。

ころっころと変わる、感情。

ずっと落ち込むこともないし、ずっといい気分でいられることもない。

周りのことを感じ取って、少なからず心が揺れる。

例えば、今日の帰り道での出来事で言うと、

朝は生えていた木が根こそぎ無くなっていたり、看板が引っこ抜かれてまとめてあったり、

そんな情景を見て、夜、日が暮れている中で電灯に照らされたそれらを見て、

寂しさや虚無感、(´・ω・`)って気持ち。

打ちのめされるほどの衝撃じゃない出来事、だけど、私の心は揺れるんです。

それは、いいことでも、悪いことでも。

小さな機微をたくさん重ねて、それを自覚して、私は日々を過ごしています。

そんな、なんてことはない日、「何もいいことがなかった日」

とても、私の心で共感するところが多い作品です。

許可がおりるなら、ぜひ、ラジオで朗読させて貰いたい。

私の中にある不安定さが、とてもうまい具合に言葉で表されているなぁって、思います。

私の一部を見つけてような、そんな感覚になりました。

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